■特設 安村研究室とは何か
SFC誕生とともに成長を続けるヒューマンインタフェース研究を中心に行うの安村研究室、その魅力をご紹介します。
安村研究室では、個人ひとりひとりが研究テーマを設定します。それに対して安村教授は柔軟に対応し、個人の能力を引き伸ばす指導を行います。SFCの教育環境も柔軟ですが、安村研究室はSFCの縮図ともいえるような研究室です。
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は、2000年度よりソフトウェア関連分野で優れた能力を有する「スーパークリエータ」を発掘支援 することを目的に、「未踏ソフトウェア創造事業」を実施して います。この事業は毎年高い倍率の中からプロジェクトが採択されますが、これまでに安村研究室の学生は、7人も採択され、2回採択された数も含めると、なんと10プロジェクトが採択されました。さらに、現在までにその中の3人がスーパークリエーターとしても認定されています。
安村研に所属する採択者一覧(OB含む)
2002年度 | 塚田浩二 |
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2003年度 | 塚田浩二 |
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2005年度 | 絵画・音楽・文章を融合させた新しい メディアプレイヤーの開発Web上で協同利用するイラストレー ションツールの開発 |
福本麻子 |
2006年度 | 渡邊恵太 |
(ス):スーパークリエーターの認定
魅力的な研究環境→個性的な研究→未踏ソフトウェアレベル
このような未踏ソフトウェアに採択される学生が多いことは、魅力的な研究環境も起因していると考えられます。安村研究室では、個人ひとりひとりがテーマは個別に設定しているものの、議論は盛んで刺激の多い毎日が送られています。
安村研究室では、学部生からの学会発表も盛んで、毎学期の研究会のプロセスも学会発表に必要とされる能力を見つけるプロセスが組み込まれています。研究意欲旺盛な学生は、学部3年次でも学会発表しています。また、さまざま企業との共同研究も多数実施しています。特に近年は共同研究が盛んで、このことからも今インタフェースの考え方、注目が集まっていることが伺えます。
そして、学会発表だけではなく、一般の人に向けての発表も一昨年から「展示会」という形で始めています。去年はJR東日本との共同研究で「電車展」を実施しました。一昨年は近未来の家を想定したプロダクトを展示した「家展」を実施しています。展示会では、必ず「ユーザーが体験できる」ということに重点を置いています。これはユーザインタフェースというものは言葉だけでは表現できないことも多く、実際に試作して触ってもらうことをで、ユーザに伝えやすくなりますし、またすぐにフィードバックを得られるからです。