研究題目:

外国語学習におけるマルチメディアの効果的な利用法に関する研究

 

研究者:

井町真琴(Makoto Imachi)

 

研究の概要:

近年、コンピュータの普及が進み、学習にマルチメディアを利用するという機 会が増えてきた。いわゆる視聴覚教育というものは古くから行なわれてきたが、 画像や音声などのマルチメディアを用いて学習することは、学習者の興味をひ きつけ、ひいては学習効率の向上にもつながるものと期待されている。しかし、 マルチメディアを学習に効果的に用いるためには具体的にはどのようにすれば よいのかについては検討の余地がある。さらに、CAIなどを用いた実践例を見 てみても、利用したメディアの有効性や学習効果などの点において、十分な 評価が加えられている研究は多いとは言えない。

そこで本研究は、外国語学習における効果的なマルチメディアの用い方につい て、学習者の認知的側面からみた実証的研究により、明らかにすることを目的 とする。

まず、新しいメディアを追加することによる、学習への効果を検証する実験の ひとつとして、長文読解における音声の影響に関する実験を行なった。これは、 長文読解の際、文字のみで提示し黙読させる場合と、文字を提示しさらに読み 上げる音声を聞かせる場合とで、理解度や印象に差異があるかどうかを比較す るものであり、実験の結果、音声が加わることにより、速く読める・わかりや すい・楽であるなどの肯定的な評価を得られることがわかった。

また、マルチメディアを用いた外国語学習に対して学習者が抱いている印象に ついて分析するため、16項目について7段階で主観的評価をしてもらった。そ の際、従来から行なわれてきたようなテキストやカセットテープを用いた外国 語学習と比較して回答してもらった。そして、因子分析などを行なうことによ り、質問項目間の相関やそれぞれのメディアにおける学習者の印象の差異など について考察をした。その結果、マルチメディアを用いた外国語学習の方が (1)親しみを感じ、気軽に学習しやすい、(2)目新しく飽きずに長続きする、 (3)情報が得やすい、などと感じられていることがわかった。

これらの結果をふまえて、人間のモダリティーやメディアの役割について検討 し、より学習に効果的なマルチメディアの利用法やその評価方法に関して考察 する。

Abstract:

 

発表論文:

 

イメージ/ビデオ:

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