研究題目:
携帯端末を用いたどこでも学習の支援に関する研究
研究者:
明関賢太郎(Kentarou Meiseki)
研究の概要:
本研究では、携帯端末を用いて時間や場所といった物理的状況に拘束されずに、学 習を行える環境を提案した。携帯端末の特徴として、状況依存性とマルチメディアを 扱う能力の不足を指摘した。また、携帯端末上の教材開発環境が未整備であることに 着目した。以上のù 点の問題意識から、それぞれの問題に対して独立した開発支援シ ステムを提案・試作した。
今後数年の間に、携帯電話に代表される携帯端末はさらに高機能化と普及が進み、 誰もがモバイルコミュニケーションツールを持つようになると予想される。そのよう な環境の中で、学習という応用分野が仮想世界を流れる情報の中で占める割合は決し て小さくないと考える。今後、最新の技術を取り込んだ様々な試みの中で、携帯端末 が新たな学習ツールとなることを期待したい。
Abstract:
発表論文:
- 西村則久, 明関賢太郎, 安村通晃, 英作文における自動添削システムの構築と 評価, 情報処理学会論文誌, Vol.40, No.12 (1999 Dec).
- 伊賀聡一郎, 新西誠人, 明関賢太郎, 樋口文人, 安村通晃, やわらかインタラクション: 「やわらかい世界」を対象にしたユーザ インタフェース, ソフトウェア科学会WISS'98, pp.137-142, (1998 Dec).
- 明関賢太郎,安村通晃, 状況情報を利用した外国語学習支援システムの設計と開発, 情報処理学会 第41回プログラミングシンポジウム, (Jan, 2000).
- 明関賢太郎, 安村通晃, インターネットを利用した携帯電話による アプライアンスの制御, 情報処理学会第59回(平成11年度後期)全国大会, (Sep. 1999).
- 西村則久,明関賢太郎,安村通晃, インターネット英作文添削システム, 情報処理学会インタラクション'99, インタラクティブセッション, (Mar. 1999).
- 飯田朱美, 明関賢太郎, Nick Campbell, 安村通晃, 感情音声コーパスの作成と評価, 日本音響学会平成10年度春季研究発表会, (Mar. 1998).