研究題目:
実世界情報に基づく情報探索システムに関する研究
研究者:
白井良成(Shirai Yoshinari)
研究の概要:
本研究の最終的な目的は、実世界情報を用いてインターネット上の情報を構造化、 組織化し、情報収集することにある。情報が、位置や方向、行動等によって組織化され ることによって、例えば、地域に密着した情報は、特定の位置が関連付けされた情報 群のみから探せば良いことになる。また、美味しい店についての情報は、食事という 行動が関連付けられた情報群から探せば良い。
そして、それらの情報群の中で複数の 実世界情報と情報そのものから得られた知識を元に情報を収集することで、現在のイ ンターネットの抱える情報収集の問題点が解消できる。そのためには、これまでに述 べてきた、新しく生まれる情報に実世界情報を付加するだけでなく、インターネット 上に既存の情報に対する実世界情報の付加を実現する仕組み等も必要となる。本研究 を足がかりに、本手法のさらなる飛躍を望んでいる。
Abstract:
発表論文:
- 白井良成, 伊賀聡一郎, 安村通晃, 実世界の状況を利用した実画像による 情報検索手法, ヒューマンインタフェース学会 論文誌 Vol.2, No.4, pp.275-282, (2000 Nov).
- 白井良成,安村通晃, MetaWorld: 仮想空間内における情報探索システム, 情報処理学会 インタラクション2000, Interactive発表 (Feb. 2000).
- 白井 良成, 安村通晃, 位置と方向を用いた画像検索システムの試作, HIS'99(ヒューマンインタフェースシンポジウム), (Oct. 1999).