研究題目：
モバイル端末との音声対話を利用した外国語学習システムに関する研究
研究者：
飛岡正人(Masato Tobioka)
研究の概要：
本研究では学習者の視聴覚利用と計算機の視聴覚出力が可能なマルチモーダルなＣ ＡＬＬシステムを、英作文学習、特にRead & Write 型の和文英訳問題を題材にして開 発した。自律性に富む文字情報を連携させることによって自動添削を可能にし、音声化 することでListening の要素を持たせ、また学習者の発話を文字情報に還元する音声認 識技術を用いることでSpeaking の要素を持たせた。外国語能力における４技能を相互 に関連、および統合させたマルチモーダルな外国語学習システムとして実装を行った。
この中では、特に音声対話を重視することによって、過渡的ユーザインタフェースや 状況的制約の多発が問題になっているモバイルコンピューティング環境での利用可能 性が生じることに着目し、音声対話インタフェースと標準入出力インタフェースの相互 独立性に配慮して和文英訳のような自由度の高い対話学習が音声のみによって行える よう、設計および実装を目指した。
その結果、テキスト読み上げおよびその音声合成に関しては学習効果に結びつく多様 な出力が可能で、ミススペルの発音を除いては概ね学習システムとして有効であること が認められた。合成音声のパフォーマンスは年々進化しており、感情音声合成技術等の 技術と組み合わせるとより多様な音声出力が可能になると思われる。
Abstract：
発表論文：
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