研究題目:

10 feet UIにおけるズーミングを利用したインタフェースの試作

研究者:

里見佑太(Yuta Satomi)

研究の概要:

コンピュータ環境の広がりによって、情報家電において表示装置に家庭向けの大型TVを用いたユーザインタフェース、いわゆる10 feet UIと呼ばれるものが増えてきた。

今までのユーザインタフェースにおいて、メニュー画面などの文字サイズはユーザと画面の距離に関係なく一定であったため、ある程度以上画面から離れてしまうとメニュー項目の文字が判読不能になってしまい、メニュー項目を判読することで操作する現状のインタフェースでは操作が困難になってしまうという問題点があった。

また、情報家電が多機能化しPCもメディアプレーヤ化するなど、操作対象となる要素が急速に増えつつあるため、メニュー項目が非常に複雑になりつつあるという現状がある。

これまでは、入力機器である赤外線リモコンのボタン数を増やすことで本体機能の多様化に対応してきた。操作の煩雑化を防ぐため、ファンクションキーなど同時に2ボタン以上の操作を用いることをせず、1機能1ボタンというシンプルな操作体系を維持してきた。しかし、リモコンのボタン数が50を超えた現状では、逆に複雑になってきてしまい一般のユーザには直感的に理解可能なレベルを超えてしまっている。

そのため、これからはリモコンの多機能化ではなく画面UIの多機能化によって本体機能の多様化を達成すべきだと考えられる。しかし、単純に画面UIを多機能化するのでは、機能ごとにメニュー項目が増えることで画面UIが複雑化していき、多機能化したリモコンでの問題点と同じ状況になってしまう。

画面UIの複雑化を防ぎつつ、状況に応じて必要なメニュー項目のみを表示するインタフェースが求められている。

上記の問題点を解決するため、ユーザの視力をあらかじめ設定することでユーザが認識可能な最小文字サイズを判断し、ユーザと表示装置の距離によって文字サイズを調節するインタフェースを開発した。さらに、表示内容も距離によって複雑・簡素化するよう改良した。

本文:

卒論本文

発表論文:

イメージ/ビデオ:

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