-電車展について-

電車展の概要

私たちが毎日の様に利用する電車。そんな電車において、不便な思いをしたり、 不愉快な気分にさせられたりしたことはありませんか?「どこで乗り換えていいのか分からない」 「車内の温度が高すぎる」「降りたいのに混雑していてなかなか降りられない」・・・。この様にして 、電車に乗っていると、分からないこと、不便なこと、困ることなどが沢山あります。
いったいなぜ、こうした問題は起きるのでしょうか?それはひとえに、

「電車のサービスが乗客一人ひとりの声・要望を十分に反映していない」

からだと言えます。一方的なアナウンス、一方的な空調調整、一方的な情報提示・・・現在のこうしたサービスは、 どれ一つをとっても乗客一人ひとりの要望に個別に応えたサービスではないからです。
しかし、考えてみて下さい。もし、自分が誰で、どこに行きたくて、何に困っていて、 何を知りたいのかなどの要望(アイデンティティ)を伝えることができ、その要望に応えてくれるサービスが 実現したら・・・。その様なことが可能になったら、より快適な電車の旅を送れると思いませんか?
「そんな、一人ひとりの要望に応えるなんて無理に決まっている」
と言われるかも知れません、しかし

携帯電話やSuicaとの連携で、乗客一人ひとりの要望に応える
サービスが可能になるのです。

ICカードであるSuicaは、大容量、ハイセキュリティー、そして個別認証と言う機能を備えています。 このSuicaや携帯電話の個別認証機能を活用することにより、今までの不特定多数に対する「均一のサービス」ではなく、 乗客一人ひとりに対する「個別のサービス」が現実のものとなります。
携帯電話はもちろん、発行数1200万枚を越えたSuicaも、コンビニ、ファミレス、カフェ、書店、ガソリンスタンド などでも使えるようになり、2006年1月に開始される、Suicaをおサイフケータイに搭載した「モバイルSuica」サービスの 波に乗ってますます普及することが予想されます。この様な流れの中で、未来のサービスは「マス戦略」から「パーソナル 戦略」へと移り変わるでしょう。
そこで、この様な時代の流れに先駆けて私たちは本展示で

IDという新しい技術を用い、乗客一人ひとりの要望に応える
未来の電車のサービスを提案します。

最新の技術を用いることで初めて実現される、未来のサービス、未来の通勤スタイル、未来の列車の旅など・・・ あらゆる未来の列車のかたちを、実物大の電車車両のモックアップを利用し、その中に入って実際に触れるかたちで、 来場者の方々に体験してもらいます。
多くの来場者に私たちの提案を体験して頂くことにより、 世間に未来の電車のかたちを発信するとともに、来場して下さった方々の意見や感想を今後の研究に活かしていきたいと 望んでいます。


©interaction Design Laboratory 2005