記憶する服 決めた日はいつもこの服だった

説明

私たちが毎朝服を選び外出し,帰宅する間にさまざまな情報を蓄えます.そのうちの1つに,「思い出」があります.例えば,入学式に着ていった服を見れば,初めて学校の正門をくぐったときの緊張感や,友達ができるだろうか,と不安に思ったことを思い出すでしょう.このように,服はユーザの思い出を思い出させる引き金となり得ます.本システムでは,服を選ぶ際鏡の前で洋服を合わせると, その服を着たときの思い出に関するデータをユーザのPCから探し出し,スライドショー的に次々と提示します.これにより,ユーザはその服を着ていた時の思い出を思い出し,懐かしむことができます.

シナリオ

パーティに着て行くドレスやスーツを選ぶ際,私たちはどのようなことを考えるでしょうか.クローゼットの中を見回し,TPOに合うもの,気に入っているもの..という具合に候補を絞っていく中で,知らぬうちに,「このドレスを前回着て行ったパーティは楽しかった」「あのレストランは素敵だった」など,昔の思い出を振り返っていることに気づかされます.記憶する服は,ある服を着ていたときの思い出に関する写真などを次々と提示することにより,ユーザがより多くの思い出を振り懐かしめるように支援します.例えば,あなたが成人式の時におばあさんに買ってもらった振袖であれば,成人式の時に友人と集まって撮った写真や,次の年の正月に着て初詣に行ったときの写真,お姉さんの結婚式で着たときの,ウェディングドレスをまとった彼女との写真など,その振袖にまつわる思い出のデータを次から次へと観賞し,懐かしむことができます.

イメージ図

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