ちらりドア 家の中のさりげないプライバシー

説明

ウェブカメラを使ったコミュニケーションは面白く便利ですが、個人の部屋の映像や音声に常にアクセスしてほしいとは限りません。ちらりドアを使えば、家 の中の他の部屋からウェブカメラへのアクセスを、ドアの開閉で制御できます。ドアが全開になっていれば他の部屋からウェブカメラの映像にも音声にもアク セスできる、半開きであれば音声だけ、また全部閉めていれば音も映像もアクセスできなくなります。家の中の部屋の間だけでなく、遠隔地、例えば一人暮ら しの家と実家を繋ぐような場合にも使えます。

シナリオ

自分の部屋にいるとき、ドアの開け具合というのは外との繋がりを表しています。お客さんが来れば寝室のドアは閉めますが、家族しかいなければ開けたまま にしておくかもしれません。完全に閉まっていれば邪魔されたくないのでしょうし、全開になっていれば中にアクセスしてもいいという意思表示です。例えば 本や日記のような物理的な形のあるコンテンツは、自分の部屋にしまい、普通の人は許可なく他人の部屋に上がり込んでそうしたコンテンツを利用しません。

しかし、現在のDVDレコーダやホームサーバなどは、誰のコンテンツかの区別なくアクセスできるか、パスワードのようなこれまでの生活にはなかったルー ルを覚えて管理しなければなりません。ちらりドアを使えば、普段は家の中の部屋を相互に情報が行き来するようにし、お客さんが来たときなどには寝室や書 斎のようなプライベートな空間にはアクセスできなくすることができます。それを、パスワードのような新しいルールを覚えるのでなく、部屋のドアをどれだ け開けてあるか、という情報を手がかりに、制御します。

イメージ図

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